メダカを探していると、「楊貴妃」「幹之」など、見た目の違うメダカを目にすることがあります。
こうしたメダカの多くは、特徴のある個体を交配・選別し、その特徴を受け継ぐように育てられた改良メダカです。
色や光り方、体型などにはさまざまな違いがあります。初めて見る人にも分かるように、改良メダカとは何なのか、どんな特徴があるのかを見ていきましょう。
改良メダカとは?
日本メダカ協会では、改良メダカを「ニホンメダカの突然変異種を交配や選抜飼育によって固定化したメダカの総称」としています。
特徴のあるメダカ同士を繁殖させ、その特徴が子どもにも現れるように何世代も選別していくことで、さまざまな改良メダカが生まれてきました。
つまり、改良メダカは一つの品種名ではありません。観賞を目的にさまざまな特徴が固定されてきたメダカ全体を表す呼び方です。
改良メダカとして古くから親しまれているものにはヒメダカがあり、2000年頃から品種作出が活発になったとされています。

改良メダカにはどんな特徴がある?
改良メダカの違いは、単純な体の色だけではありません。
日本メダカ協会では、目で確認でき、子孫へ遺伝する特徴を「形質」として分類しています。現在では体色だけでなく、目・光・柄・ヒレ・体型など、さまざまな特徴が見られます。
体の色や柄が違う
白や黄色、朱赤、ブラックなど、体色だけでもさまざまです。
さらに黒い斑が入るタイプなど、複数の特徴が組み合わされたメダカもいます。
光り方が違う
背中に光が現れる「体外光」や、キラキラした「ラメ」なども改良メダカの特徴です。
光の色や現れる位置によっても見た目が大きく変わります。
体型やヒレ、目にも違いがある
通常より体が短いダルマ体型や、ヒレが長いタイプ、目が突出した出目などもあります。
「色が違うメダカ=改良メダカ」だけではなく、体のさまざまな部分に特徴が現れると考えると分かりやすいでしょう。

代表的な改良メダカ
改良メダカには数多くの種類がありますが、初心者でも名前を見かけやすい代表例が「楊貴妃」と「幹之」です。
楊貴妃
楊貴妃は、鮮やかな朱赤色が特徴の改良メダカです。
2004年に作出され、改良メダカブームを広げた代表的な存在とされています。日本メダカ協会の分類では品種名を「朱赤メダカ」、楊貴妃をニックネームとして扱っています。
幹之
幹之は、背中に現れる青白い「体外光」が特徴です。
2007年に登場し、その後のさまざまな改良メダカの誕生にも関わった重要な品種とされています。
初心者向けの品種をもう少し比較したい場合は、特徴や選び方をこちらの記事でも紹介しています。

改良メダカは初心者でも飼える?
改良メダカだからといって、すべてが特別に難しいわけではありません。
ただし、品種によって体型や泳ぐ速さ、餌の食べ方などに違いがあります。たとえばダルマ体型は普通体型より泳ぎが得意ではなく、アルビノは餌を見つけるのが遅くなる場合があるとされています。
初めて飼う場合は、見た目だけで決めず、購入するときにその品種特有の飼育上の注意点がないかを確認すると安心です。
違う品種同士を繁殖させるとどうなる?
改良メダカ同士でも繁殖できます。
違う品種を交配した場合、子どもは親と同じ見た目になるとは限らず、それぞれの特徴が異なる形で現れることがあります。
特定の品種の特徴を保ちながら増やしたい場合は、ほかの品種と分けて繁殖させるなど、親魚の管理が必要です。
メダカを増やす基本的な流れについては、産卵から卵の管理までこちらの記事で確認できます。

改良メダカを自然に放さない
改良メダカは、見た目が野生のメダカに近い場合でも自然のメダカとは別に考える必要があります。
日本メダカ協会も、野生型に近い茶メダカについて、改良品種であるため河川などへ放流してはいけないとしています。
飼えなくなった場合も川や池へ放さず、最後まで飼育できる環境を準備してから迎えましょう。
見た目が自然のメダカに近くても、改良メダカを川や池へ放流しないことが大切です。
まとめ
改良メダカは、特徴のあるメダカを交配・選抜し、その特徴を固定してきたメダカの総称です。
体色だけでなく、光・柄・目・ヒレ・体型などにもさまざまな違いがあります。
楊貴妃や幹之のような代表的な品種から、複数の特徴を持つメダカまで種類は豊富です。
初めて選ぶときは、見た目の好みだけでなく、その品種の飼いやすさや特徴も確認して、自分に合ったメダカを探してみましょう。


コメント